
- 助成金と補助金って、何が違うの?
- 自分の活動にはどちらが向いているの?
- 申請する際に気をつけるポイントが知りたい
はじめに|助成金と補助金、どう違う?どちらを申請すべき?

「助成金と補助金は同じじゃないの?」と思っていませんか? たしかに、どちらも国や自治体などから“もらえるお金”という点では共通しています。
ですが、制度の仕組みや申請の流れには大きな違いがあります。
どちらを選べば、自分の活動にとって最適なのか―― この記事では、その判断に迷わないよう、助成金と補助金の違いをやさしく解説していきます。
「これから初めて申請する」という方にもわかりやすいよう、具体的な事例も交えてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
① 助成金は「要件クリア型」、補助金は「競争採択型」です

もらえる条件に大きな違いがあります
結論からお伝えしますと、助成金は「条件を満たせば基本的にもらえるお金」であり、補助金は「提案内容が評価されれば採択されるお金」です。
つまり、両者は「受け取れる前提」がまったく異なります。
「もらえるお金」か「選ばれるお金」か
助成金は、制度で定められた要件(たとえば「一定の雇用人数がある」「就業規則を整備している」など)を満たしていれば、原則として支給されます。
予算に余裕がある限り、多くの団体や個人が受け取ることが可能です。
一方、補助金は予算枠に限りがあり、応募者が多い場合には審査で選ばれた申請者のみが受給できます。
いわば「選ばれるお金」と言えるでしょう。
厚労省の助成金と経産省の補助金
たとえば、厚生労働省が実施している「キャリアアップ助成金」は、パートタイマーを正社員に転換するなどの要件を満たせば、申請すれば基本的に受給できます。
一方、経済産業省が実施する「小規模事業者持続化補助金」は、申請内容をもとにした審査があり、採択された事業者だけが補助を受けられます。
申請の戦略も変わります
このように、助成金は「いかに条件をクリアするか」が重要です。
必要書類を揃え、制度に合致する形で手続きを進めれば、比較的スムーズに受給できます。
一方、補助金は「いかに他の応募者よりも魅力的な事業提案ができるか」が問われます。
提出する申請書の完成度や、地域・社会へのインパクトなども評価対象になります。
どちらも活用価値の高い制度ですが、ご自身の活動内容や申請にかけられるリソースに合わせて選ぶことが大切です。
② どちらを申請すべき?迷ったら「3つの基準」で考えましょう

助成金と補助金の違いはわかったけれど、「結局、自分にはどちらが合っているのか」が一番気になるところではないでしょうか。
ここでは、迷ったときに判断しやすくなる3つの基準をご紹介します。
基準①|申請にかけられる労力はどれくらいか?
補助金の申請には、詳細な事業計画書や収支予算書の提出が求められることが多く、準備にはかなりの時間と労力がかかります。
また、採択率が50%を下回ることもあるため、確実性は低めです。
一方、助成金は要件が明確で、申請書類も比較的シンプルなものが多いため、人手や時間が限られた少人数の団体でも取り組みやすい制度です。
基準②|活動内容に合っているのはどちらか?
たとえば、「子ども食堂を新しく始めたい」「地域の新規イベントを企画したい」といった新規事業の立ち上げには、補助金のほうが向いているケースが多いです。
補助金は、社会的意義や新規性が評価されやすいためです。
一方で、「これまで続けてきた活動を継続したい」「新たにスタッフを雇いたい」といった運営強化や人材確保を目的とした内容には、助成金が適しています。
助成金は、安定した取り組みに対して支援されることが多いからです。
基準③|自己資金がどれくらいあるか?
補助金の多くは、「対象経費の〇%を補助」といった形で支給されます。つまり、全額がもらえるわけではなく、残りは自己資金でまかなう必要があるのです。
その点、助成金は原則として全額支給されることが多く、自己資金が少ない団体や個人にも利用しやすい制度となっています。
この3つの視点で、自分に合った制度を選びましょう
- 忙しくて申請に時間をかけられないなら → 助成金
- 新しい活動を始めたいなら → 補助金
- 自己資金に余裕がないなら → 助成金
このように、「申請のしやすさ」「活動の目的」「資金面」の3つを軸に考えることで、自分に合った制度が見えてきます。
③ まとめ|迷ったら「要件型か審査型か」をチェック

助成金と補助金は、どちらも活動資金として心強い制度ですが、仕組みや申請のハードルに大きな違いがあります。
まずは、次の点を確認してみてください。
- 条件を満たすだけで受け取れるか?(→ 助成金)
- 審査に通る必要があるか?(→ 補助金)
そのうえで、どちらを選べばよいか迷ったときは、以下の3つの基準を参考にしてください。
- 助成金・補助金の申請にかけられる労力と時間
- 自分たちの活動目的に合っているか
- 自己資金の有無や負担できる金額
それぞれの制度の特徴を知ったうえで、自団体の状況や目的に合った選択をすることが、スムーズな申請と持続可能な活動につながります。
最後に|志免地域支え合い互助基金の助成制度もご活用ください!

NPO法人志免地域支え合い互助基金では、志免町内で活動する団体を対象にした助成制度を運営しています。 地域のつながりや支え合いを大切にする取り組みを、私たちは応援しています。
「どこに申請すればよいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
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