
- 「寄贈(きぞう)と贈呈(ぞうてい)って何が違うの?」と迷うことがある
- 寄付の報告や助成の場面で、言葉の使い分けに不安がある
- 感謝の気持ちを丁寧に伝えたいけれど、適切な言葉がわからない
寄贈(きぞう)と贈呈(ぞうてい)の違い、正しく伝えられていますか?

活動報告や感謝状などを書くときに、「寄贈」と「贈呈」、どちらの言葉を使えばよいのか迷ったことはありませんか?
実はこの2つの言葉には、意味の違いがあります。
言葉の選び方ひとつで、相手に与える印象や、団体としての信頼感が大きく変わってしまうこともあるのです。
寄贈と贈呈の違いを一言でいうと?

「寄贈(きぞう)」とは、団体や公共施設などに対して物品を贈ることを指します。
一方、「贈呈(ぞうてい)」とは、個人や特定の人に敬意を込めて物を贈ることを意味します。
なぜ違いを意識することが大切なのか?

「寄贈(きぞう)」と「贈呈(ぞうてい)」は、どちらも「物を贈る」という点では共通しています。
しかし、贈る相手が団体なのか個人なのか、またその場面が公式なのか儀礼的なのかによって、適切な表現は異なります。
特に、私たちのようなNPO活動では、寄付者や助成金申請者との信頼関係が非常に重要です。
その信頼を築くうえで、「言葉の丁寧さ」や「正確な使い分け」は、大切な役割を果たします。
正しく使うことで、感謝の気持ちがより伝わり、活動への共感も広がっていきます。
具体例でわかる!こんなときはどっちを使う?

実際の場面を想像しながら、「寄贈」と「贈呈」の違いを見ていきましょう。
「〇〇株式会社様より、〇〇一式をご寄贈いただきました。」
このように、団体や施設に対して物品が贈られる場合は「寄贈」を使います。
公共性の高い支援であることを表現できます。
「感謝の意を込めて、記念品を贈呈いたしました。」
こちらは、特定の個人や来賓に対して敬意を込めて贈る場合なので「贈呈」が適しています。
フォーマルな場での丁寧な表現としてよく使われます。
「地域の皆さまより、多数の図書をご寄贈いただきました。」
このように、公共施設への寄付には「寄贈」が自然です。
多くの人が利用する場所への支援を表す際に使われます。
このように、贈る相手や目的を意識することで、適切な言葉が選べるようになります。
適切な言葉を選ぶことは、信頼と感謝を伝える第一歩です

「寄贈(きぞう)」と「贈呈(ぞうてい)」の違いを知っておくことで、 支援してくださる方や関係者への感謝の気持ちを、より丁寧に、そして誠実に伝えることができます。
言葉は気持ちを届ける大切な手段です。
ブログ記事や感謝状、報告書などの場面でも、ぜひ意識して使い分けてみてください。
適切な言葉を選ぶことは、信頼関係の土台づくりにもつながります。