デザイン と 支え合い・助け合い の相関関係

 皆さんは、『デザイン』という言葉を聴いて、何をイメージしますか?

建築の意匠でしょうか.. それともドレスの意匠でしょうか..
という私は、デザインを『お化粧する』『お化粧する為の設計をする』というような表面的なコトをデザインだと認識していました。

 今から約30年前、高校生だった浜地孝史さんと知り合い、東京芸術大学への進学を希望する彼にエールを贈っていました。
時が過ぎ、彼が西日本工業大学のデザイン学部情報デザイン学科の准教授をしている事を知ります。久しぶりの再会は、学生さんの就職先を含めた進路の可能性について話をさせて頂く機会を頂いた時でした。
その時、『デザイン』について話を伺います。私は衝撃を受けました。なぜなら、私が理解していたデザインが、表面的な理解だったからです。

 『鷹尾さん、デザインの本質は、新しい価値を創造し、その価値を伝えるコト。そして、デザインは、多くの人が支え合い・助け合うコトによって意義を持つコトになるんですよ』

 この時、直ぐさま頭に浮かんだのは『介護のデザインをやり直す』コトでした。
皆さまもご存じの通り、介護の仕事を選んでくれる人が減っています。介護サービスを受ける可能性のある方が増えると予想されているにも関わらずです。
 現場研修に行く学生さんは(私の次女も行かせて頂きました)、その後、なぜか違う道を選ぶ人が増えるのです。(因みに次女もそうでした)

 『これは何とかしないと!』
そんな想いがある中で浜池さんから『デザインの本質』を教えて貰ったのです。

そしてコロナ時代へ。

With コロナ時代となった今年度。町内会を含め地域自治活動には元気がありません。
先月の8日、志免町社会福祉協議会さんにお願いをし、出前講座で志免町の町内会の現状についてお話をして頂きました。その中で出てきたワードに『後継者がいない。役員のなり手がいない。若い世代の考え方と町内会組織の仕組みが合わない..』等のことで困っている町内会が増えていると聴きました。

これは、民生委員さんでも老人クラブさんでも企業でも同じ現象。

『これはもう一度、現状を見つめ直し、地域自治についてデザインをやり直す必要がある』と想い、浜池さんにデザインの講座について相談をした所、二つ返事で快諾をして下さいました。

 町内会・民生委員・老人クラブ・商工会・各企業..等々、もう一度、『何のためにその団体・企業が必要なの?』から問い直し、『こんな〇〇になれば楽しいね。必要だと思うよね』にする為にデザインをし直す必要があるんだと思います。

 同じような感じ方をしている人が、この志免町にはたくさんいるんだと想っています。その方々と共に『デザイン』を学び直し、『デザインの本質』を掴み、今後の『志免・支え合い互助活動』に活かしていく! 

 そう決意し、この10月15日から『デザインの講座』を開始いたします。詳細は、明日のブログ投稿にて掲載をさせて頂きます。

 奮ってご参加ください。(事務局 鷹尾)