令和6年2月6日(火)の17時より、助成委員会が開催されました。
今回は、互助活動助成事業と互助活動コーディネート事業についての報告から入ります。
互助活動助成事業については、これまでに助成をさせて頂いた団体さんである『福岡志免ボーイズ』さん、『防災Eatプロジェクト』さんからの相談事項等について報告をさせて頂きました。
福岡志免ボーイズさんについては、志免町の寺田さんがチームの代表をされています。
現在、いろんな課題があり、それをどうクリアしていくかについてチャレンジ中です。
長く、志免町を拠点に野球を通じた人間育成を行ってきました。少子化やスポーツ等、選択肢の多様化などにより、いろんな決断をする時を迎えていらっしゃるようです。基金としてお役に立てれば幸いです。
防災Eatプロジェクトさんは、第1ステップの最終回をこの3月に迎える予定です。最終回は、『炊き出し』をテーマに講座と実習を行う予定でした。その中で、元旦に能登で大地震が起きます。志免町住民の方々に、防災について意識が高まっていると察し、潮目の変化に『炊き出し訓練』へと計画が移行している状況です。
いつ、志免町が自然災害により被災をするかわかりません。「備えあれば憂いなし」。その意識を共有して頂ければと考えています。
そして協議事項は、以前から話をしていました『多機能型こども食堂』を各小学校区に1つ開設したいというNPO法人いるかさんとの連携事業を実施する上で、その場を志免町の方々で運営するそのチームを創る為に、どの様な進めて行くか?についての議論です。
この件については、12月に事務局より(案)を提示し、議論を開始して3ヶ月目になります。しかしまだまだ全員の中で核心の共有が出来ていないと思う中、昨日は突っ込んだ話になります。
基金の役割は、志免町で互助活動や支え合い活動を行う団体に対し、資金面を含め側面的に支えていく事にあります。それらを、互助活動助成事業・互助活動コーディネート事業・互助活動広報啓発事業として行います。
私たちとしては、それらの事業を行いたいのですが、主体となって活動する方や団体となかなか出会えません。従って、助成事業についても前年度、今年度とも現在の所は1団体だけです。
認定NPO法人を目指す私達にとって、この状況は由々しき事態です。
そこで今回、委員会メンバーの皆さんに提案したのは、基金自らが、主体となって活動をしたいと潜在的に想っている方々と結びつく上で、「第3の居場所について、対話を行う場つくり」をしませんか?という内容でした。ここで議論になります。
11月、パントリー事業を基金がいるかさんのお手伝いをして経験を積ませて頂きました。そのお陰で、この事業を行う意義を心で感じ、これを継続して行い続ける必要がある事を学びます。しかし上述した通り、基金の役割は別にあり、少ない人数で行っている事務局としても、数多くの事業を行うには何ともオーバーワークであり、次世代にバトンを渡すにも引き受け手がいないのではないか?と危惧をしています。
その為、事務局としては、この居場所の必要性を感じる方々に集まって頂き、対話を行い、必要であると想いの強い人の中からリーダーが誕生する為に、専門職や資金面、福祉系や行政の支援が得れる環境をつくり、バックアップする体制創りも必要だとの想いの中で、その提案も合わせてさせて頂きました。そのバックアップ体制も加わった中で『対話』を行い、活動を生み出す。そういう内容です。
その必要性を感じている人は、自らがリーダーとして決意する上で、仲間が集まるだろうか? 資金は? 広報は?と、考え、不安を募らせると思います。なぜなら1つの活動を軌道に乗せる為には、これらいろんな要素をクリアしていかなければ出来ないとわかっていらっしゃるから。そのハードルを越えるには、それ相応の想いと決意があり、この町でその想いを実現させる!という強い想いや資金、ネットワークがなければ出来ません。
私達は、そういう方が出現するのを待つのではなく、そういう方が声をあげ、手を挙げ、行動を興せるよう汗をかきながら環境整備を行う必要があるのではないか?と提案をさせて頂いたつもりでした。
しかし、事務局の説明の仕方が悪かった為、なかなか話がかみ合わないといいますか事務局が理解できていないといいますか.. 議論が続きます。最終的には、事務局はメンバーさんの発言意図を理解でき、意思疎通が出来たのかな..と感じました。
基金がこういう第3の居場所を運営するNPO団体であれば話ははやい。活動を興す!ただそれだけです。しかし、そういう団体ではない。
そこのジレンマと認識が、まだ関係者内でもズレがある。そう感じています。
その認識を揃え、共に活動する基金へと成長していく為に、この「対話」はとっても必要な機会です。これが町全体の事となると、より『対話』をしていかないと違いを理解する事も受け入れる事もできず、ただただ自己主張をし合うだけで終わる.. そうなりかねません。
金曜日の広報委員会、また合同委員会に於いても、この対話について話し合い、1つの方向性を出していきたい。今回の助成委員会は、委員会メンバーさんのお陰でとても有意義な場になりました。ありがとうございます。(事務局 鷹尾)
