2025年9月21日(日)。
世界アルツハイマーデーのこの日、福岡県糟屋郡志免町にある天龍ラーメン店が、注文をまちがえる料理店を開店しました。

このイベントは、数年前に小国さんという方が主催を行ったイベントで、この料理店で働く方は認知症の方になります。
この企画は、『認知症の方に対し、おおらかな氣持ちで受け入れる社会になればいいね』を表して ”ま、いっかの日” として、そういう社会文化を創ろう!それを目的として開催されたと理解しています。
私の母も認知症の為、社会全体がこういうおおらかで受け入れて下さるといいよね..と想い、少しばかりですがご協力をさせて頂きました。
今回、天龍ラーメンの森崎代表ときららデイサービスセンターの松本夫妻がタッグを組み、この素敵なイベントが実施できるようになりました。その嬉しさから、当日、最初のお客様として入店する事ができました。

店員として働くオレンジ色のTシャツを着た女性。その上には、今日の日の為に準備された真っ白のエプロン。そこには、注文をまちがえる料理店のロゴが入っています。
まず私にお水をもってこようとして下さいます。しかし、私ではなく店外で入店の順番を待つ方にもっていこうとされました。
『お姉さま、この色男にお水をお願いします(^^)/』と話しますと、どっとあたたかい笑いが..
そして注文が決まりましたので、『注文をお願いします(^^)/』と言いますと【はーーーーい(^^)/】と言って注文を取りに来てくれました。
『まぜそばを1つお願いします』と伝えますと、今日の為に準備したメニュー表と注文請書が準備してあり、その用紙に丁寧に記載してオーダーを通していらっしゃいました。
”まぜそばがあがります”の掛け声の後、両手にまぜそばを持つ女性が笑顔で近づいて下さり、”まぜそばです”と言ってテーブルに置いて下さいました。
お店で働く人、対象とするお客様がいつもの対象者と変わる事で、お店の様子がかなり変わります。
今回の場合は、働く人がいつもの人と変わりましたので、店の様子も一変。
①制服。白を基調としたモノに変化。
②イスとイスの間隔。1つ飛ばしでお客様が座るよう工夫をされています。
③ゆっくりとお客様をなかに通してくださいます。
④熱くない新メニュー内容とメニュー表と注文請書が一体になっている。この日は、大人氣となったつけ麺がありました。
⑤あらゆる工程でのスピードがゆったりしている。
⑥言葉も優しく笑顔で運営される店舗
思いやりのある現場運営の為、店内の磁場が穏やかであったかく、とても優しい雰囲氣が流れ、何とも幸せで美味しい時間でした、時に涙が出そうになるくらい、とってもあたたかく優しい磁場に包まれました。
こういう場を体験させて頂いたのも、『愛』をテーマに生きる森崎さん。そして『人の幸せ』を願い行動する松本夫妻。そして、この企画で働こうと決意をして下さった皆様。お客さまとして参加をして下さった皆さま方の人間力のおかげです。ありがとうございます。
こういう企画をするのは簡単ですが、心を通わせ実行するのは大変です。しかし、この企画というフラッグを高らかに掲げて下さった森崎さんの心意氣と愛に感謝の氣持ちでいっぱいです。
『愛とは赦すこと。これはどんな人間関係でも同じ』そう言う30代後半の森崎さん。
とても素敵です。
また、この企画をどんと受け止め、利用者さんやそのご家族に心を込めて熱く伝えて下さり、利用者さんに貴重な愛のエネルギーを提供して下さった松本ご夫妻にも感謝の氣持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
支え合い互助基金の事務局として、志免だとか宇美だとかを超えた宇宙の観点から、愛をベースにした今回の連携に、これから増えるであろう認知症の方が、顔なじみのある地域で暮らしていくことになる今からの時代に、明るい明るい光を観ることができました。
ありがとうございました。