公民館解放Day

 今日のタイトルは、最近よく聞くワードです。

 今から10年前、後にNPO法人志免地域支え合い互助基金の正会員として参加をして下さったKさんが「公民館解放Dayをつくり、誰もが利用できる公民館にしていこう!。それが皆の為の町内会という認識となって広まっていくから..」と決意し、行動を続けていました。

 Kさんは、まずシニアクラブからスタートさせようと構想し、志免町にあるうきうきルームの初期段階を上手に活用しながら毎週火曜日を公民館解放Dayとし、シニアクラブが火曜日を担当し1日公民館を解放するため常時誰かが公民館にいるようにします。そして、火曜日は誰もが利用できる様な公民館利用スタイルに変えます。その結果、シニアクラブに加盟する人が増え、約2倍になったのです。

 誰でもそうでしょうが、出来上がったコミュニティの中に入るのは勇氣が必要で、相当なエネルギーを要します。従って、シニアになって出来上がったコミュニティに入るのは氣が進まない。自分と仲間がが生み出すというスタイルになれば、主体者が増える中での活動になる。という論理です。

 地域は忘れましたが関東に大山自治会があります。2016年当時の会長が、たしか佐藤さんという女性の方でした。よく住民の方のお話を聴き、何が本質的な課題なのかを常に探っていた様です。そこで佐藤会長が案として役員会に出したのが
①自治会葬儀の復活
②5人以上のサークルコミュニティを立ち上げた場合、年間1万円の活動費を自治会から支援する。でした。
他にも多々の事業を行っていますが、この2つが印象的でした。

 これにより、「この自治会で暮らす安心感」「出来上がったコミュニティに所属しなくても良い。氣の合う仲間と助け合いながら楽しく過ごす」となり、マンション自治会だったそうですが入居率の向上・自治会加入率の向上、自治会活動に参加する人の増加という現象が出たと聴いています。

 上述のKさんも佐藤会長と同じとこを見つめていました。
日頃から町内会活動や公民館活動は、地域の元気シニアの方々が中心となり行って頂いています。一所懸命に運営をして頂いている。よって結束も強くなるし、そうでないと行えないとも思います。
しかし、それを外から客観的に視た時、公民館利用は特定の団体や人が利用するようになっており、利用できる隙が無い。結束の強いコミュニティの中に入るのは入りづらい。となり、どうしても特定の方が..という事になっていきがちです。

 ここにKさんは疑問を持ち、誰もが..というキーワードを軸に主体者育成を基本とした地域づくりを目指しました。

 今、やはりここがキーワードになっている様に感じます。よって、町内会にて「コンパッション;おもいやる」を理念に、町内会の役員さんや役割の構成を多世代で行い、多世代のコミュニケーションをはかり、いろんな世代が関わりやすくし、関わりたいと成す方向にシフトさせていく事が大事だと思います。(言うは易しですが..)
既にそのような運営にシフトさせている町内会は良き方向にシフトしつつあると全国の事例を見聞するなかで感じます。

 NPO法人志免地域支え合い互助基金は、互助活動助成事業・互助活動コーディネート事業・互助活動広報啓発事業にて、コミュニティ活性を目指す団体を応援していきたい!そう想っています。