続・モデル事業『退院支援から生活支援を考える』

 NPO法人志免地域支え合い互助基金では、2024年度に『退院支援から生活支援を考える』というモデル事業に取り組んでいます。

 きっかけは、副理事長の宮本さん(民生委員)、事務局員の江藤さん(ケアマネジャー)からの提案でした。

 それぞれが役割や仕事を通じて感じていた課題について、助成委員会内で話をして下さり、本来であればご家族が担う役割を民生委員さんやケアマネジャーさんが行っている内容に社会的な課題があると判断し、このモデル事業に取り組もうと始めました。

 栄光病院を退院するMさんに対しどう支援していくか?
Mさんの場合、民生委員さんが唯一信頼できるコンパッションコミュニティ(Mさんを思いやる協働体)だったのです。
私達のモデル事業は、もしMさんにそういうコンパッションコミュニティ(Mさんを思いやる協働体)がないと仮定した時、誰がどの様にしてMさんを支えるのだろう?の視点で行う取り組む事にしました。

 まず最初に病院から退院する際に行うカンファレンスの行い方です。病院内だけではなくその方が退院して暮らすご自宅で、生活支援をして下さる方々も集めたカンファレンスを行う事。

 次は課題意識を共有し、その解決に向けて行動する仲間を創る動きです。
そこで行ったのは『退院支援から生活支援を考える』シンポジウムの開催です。
町の中でこのシンポジウムを喚起し、町長にも挨拶を行って頂き、粕屋医師会さんと共に開催しました。民生委員さんから伺ったアンケートの結果や、病院内で働くメディカルソーシャルワーカーの方から伺ったアンケートの結果を基に、シンポジウム参加者の皆さんにもアンケートし、今後の活動ご一緒できる方を募集しました。
そこで生まれたのが『志免町民の生活支援を考える会』です。

 2024年度の広報しめ3月号で、そのMさんが民生委員の義間さんと一緒に登場しました。
今、民生委員の義間さんが一所懸命、Mさんのコンパッション・コミュニティつくりをして下さっています。ケアマネジャーの江藤さんも専門職の方を中心にMさんのコンパッション・コミュニティを創ろうと汗をかいて下さっています。

 その状況下、専門職ではありませんが何か出来ないか?悶々としていました。
そこで、渡邊理事と財部さんと3人でお茶をしながら話をしました。
『コンパッション・コミュニティが0の方のコンパッション・コミュニティに、私達3人がなりませんか?』と投げかけました。もちろんOK!となり、『より添いサポート』というチームが結成されました。

 その第1弾として今、Iさんのコンパッション・コミュニティになるべく関わりをスタートし始めています。
見ず知らずのIさん。Iさんは、私という存在を意識している訳ではありません。
今からいろんなきっかけをつくり、Iさんとお話をしていき、よく見かける人だね。までたどり着きたいと想っています。そして、徐々にですがIさんから連絡が頂ける存在となり、何かあれば相談をして頂けるような存在になれればと思っています。

 このモデル事業の2025年度版がどうなっていくかはわかりませんが、3人で相談しながらコンパッションコ・ミュニティが0の方のコンパッション・コミュニティチームになれるよう取り組みます。

 この様な機会を与えて頂いた皆さまには感謝しています。
ありがとうございます。