NPO法人 志免地域支え合い互助基金 が 果たす役割とは..

 2025年もお盆を迎えています。この時間は、今を客観的に見つめる俯瞰タイムでもあると想いながら、NPO法人志免地域支え合い互助基金を見つめ直しています。

 2007年に「地域包括ケアシステム」について、初めて話を聴く機会を頂きました。それから取り組んだのは、点における町づくりでした。1つの土地の中で、住民憲章を掲げたコミュニティある町を計画し、それを実行する事でした。
私の稚拙さから、その計画では投資金額が少々上るため、損益のラインがどうしても高めの計画となり、幸か不幸か実現をさせることができませんでした。

 2009年、点から面へ。に仕立て直し、面で取り組む計画を社会医療法人栄光会様に提案させて頂き、これに取り組む事になりました。

 2013年、志免西・地域協働ネットワークが結成され、志免西小学校区内にある町内会や民生委員さん、学校に医療、介護、福祉の団体が加盟し、互いに住民を支え合いながら、住民がこの地で暮らし続ける事のできる地域にしていきましょうね。を念頭に活動をしてきました。

 私たちの関係性が深まる前に、国の制度がそのペースを上回るスピードで進みます。そこで話し合い、設立されたのがNPO法人志免地域支え合い互助基金でした。

 住民同士や、地域団体や商工者と住民の支え合い・互助が継続的に行われる為には、やはりどうしても資金が必要になります。また、資金以外にも伴走支援が必要になります。それをどこが・誰が行うか?それは、公が主体ではなく民や商が主体となり、公の代わりに行う必要があるという意志で設立されたNPO法人団体です。

 当初は、町の中でその存在をお知らせする事で助成依頼があると想っていました。
しかし、蓋を開けて観るとそうではありません。その前に、時代の変化や仕組みの変化を広報し、意識と行動の変容をうみだすように啓発し、氣持ちが動こうとしている方にコーディネート役として伴走し、その方をチームで支えながら行動変容まで至るように支援することを行う必要があると感じています。

 昨年は、コロナ渦後に行ってきた各種のコーディネートの結果、9件の質問、7件の相談、5件の助成という状況となりました。が、昨年から引き続きの活動をブラッシュアップ中の今年は、そこに活動の主エネルギーを割いている関係上、助成に関する相談は今のところ0件です。

 こういう変遷を踏まえ、この志免町で、NPO法人志免地域支え合い互助基金が果たす役割は何なんだろう? そう想います。
こうして診てくると、互助活動助成事業・互助活動広報啓発事業・互助活動コーディネート事業を行う基金としていま大きな役割は、互助活動コーディネート事業であり、この縦横斜めを繋ぎ情報のプラットホームを構築する「コーディネート」が、この町に必要な時代的役割の様に想います。

 その為にはいろいろな把握をしておく必要があり、提案力も必要になります。
ことの本質がどこなのか?を常に探求し、軸を創る事ができる人間力を磨き、いざその時の為の準備をし続ける必要をいやというほど感じています。

 お盆明けから、この役割が実現できるよう、設計図の構築に入ります。
志免町外にお住いの方々、志免町にお住いの方々、志免町にお仕事をする為に来町されている方々、これから志免町で仕事をしたいと思われている方々等々に対し、より参集しやすい内容をご提示できるようコーディネートしたいと考えています。

この町で暮らし続けたいと想う方々の想いが叶えられるよう、尽力させて頂きます。