戦後80年

 1945年8月15日。あの日から、今日で80年を迎える。

 今年の3月に発行した『ほほえみ結ぶ・しめ新聞』第5号。
人間魚雷回天の元搭乗員であった東努さんを取材させて頂き、当時のことについて学ばせて頂いた。
その目的は、あの戦争のことを語り継ぎ、戦争はしない!と心に決めることであった。

 今日は金曜日。お元氣訪問をさせて頂く日。
ご家族とご一緒にいる東さん宅を訪問するかどうか迷った。
東さんと一緒に正午を過ごしたい想いと、ご家族との大切な時間を邪魔しない想いが交錯する中、ヤフーニュースを観るとある記事が目に留まった。

 熊本県玉名市に浦田勝さん(100歳)が暮らしているという。
その浦田さん、何と東さんと同じ歳で、「海の特攻」人間魚雷・回天の元搭乗員だったのだ。
驚きである。

 このニュースをどうしても東さんに伝えたくなり、今まであった葛藤も吹き飛び、このニュースだけ本人やご家族にお知らせしようとお元氣訪問をさせて頂いた。

 チャイムを鳴らす。いつもなら「はーい」と言って鍵が開き、玄関を開けて下さるのだが、今日はいきなり鍵が開いた。
そして、顔を合わせるといつもの様に「オーーーー(^^)/」と笑顔が現れる。

 「東さーーーん、こんにちは。この記事を観て下さい!」
娘さんに、東さんの持つiPadでヤフーニュースを開いて頂くようお願いをし、玄関を閉めた。

 果たしてこの情報を伝えて良かっただろうか?
段々とそんなことを想うようになってきた。

 これまで2度、志免中学校の新聞部員の学生さんと一緒に東さんとお話をさせて頂いた。
その最後に東さんが腹の底から声を出し、一所懸命に伝えてくれる想いがある。
それは、

 「二度と戦争をしてはいけない。もし戦争がおきそうになったら、愛する人を護る為に命を懸けて止めて欲しい」

という想いだ。

 その想いをしっかり受け止めたい。まもなく正午を迎える。
戦後80年の正午、深く祈りを捧げたい。