令和5年9月22日(金)、17時15分から合同委員会が開催された。この席には、監事を除く役員と事務局が顔を揃え、各委員会の報告や協議すべき事を話し合う。
議論し合う事は多いが、今回は1つに絞り協議をした。そのテーマは『活動主体』である。
NPO法人志免地域支え合い互助基金は、互助活動を行う団体・事業に対し、資金助成をさせて頂き、その活動を支え・継続的活動になるように支援していく事が使命だと考えている。特に、生活支援に対する互助活動を積極的に支援したい!その想いで2018年にスタートをした。
一方活動については、志免町が核となり『志援隊』というボランティア組織を立ち上げた。
そして、その活動を各小学校区単位に落とし込み、小学校区単位で志援隊活動がうまれるよう計画をしていたようだ。
しかし、その志援隊活動が取りやめとなる。ここからどうやって活動を生み出し、各地域における互助活動体制を創り上げるのか? 先行きが不透明のまま時が過ぎた。
一方で、NPO法人志免地域支え合い互助基金を生み出した『志免西・地域協働ネットワーク』は、互助活動を生み出すしかない!と腹を括り、いろいろな活動を構想し、実行に移し始めた。
その第一弾、2019年に、志免西・地域協働ネットワーク、別府3町内会、NPO法人志免地域支え合い互助基金の3者で『やさしい声かけ訓練』を行う。
これからの時代は施設が満室になり、在宅で認知症のご家族を介護する選択をせざるを得なくなる時代。その中、各地域で認知症の方がご家族と今まで通り暮らせるような環境を整える必要がある。
この訓練は、その第一歩として認知症の方が行方不明にならない様に、日頃から声を掛け合い、未然に防ぐ目的で開催された。
この訓練を志免町の各町内会さんで実施し、認知症への理解促進、認知症の方との納得コミュニケーション習得、超高齢社会における納得コミュニケーション社会の推進、緊急連絡網を含む各環境整備を目指し、『声かけ訓練活動報告会』を2020年の2月22日に開催する予定になっていた。
この報告会の告知を各町内会さんが回覧して頂いたお陰で、約150名もの人が参加予定の大集会になる予定であった。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大により儚く延期となる。
それから4年。さあ、コロナが5類になった!と地域活動が活発になっていくかと思いきや、その逆で、町内会等の地域自治組織に元気とパワーが無くなっていることがわかる。声かけ訓練を予定していた町内会さんより『その元気が町内会にない』との理由で断られたのだ。
私達、NPO法人志免地域支え合い互助基金は、これからの地域社会には『支え合い・互助活動』が必要だと想っている。しかしその事に賛同し、同じ想いの方が活動を興そうとしなければ応援することはできない。誰かが活動を開始してくれるのを待つのみだ。
そのまま待つだけで良いのか? いや、自分達で生み出すのか?
2023年4月~9月まで活動を行った結果、どちらのスタンスに立つのかを決断する時がきた。
結論から言うと、NPO法人志免地域支え合い互助基金が主体的に活動を生み出していこう!という意志で決まる。みんな、さすがだと思った。
まずは、NPO法人いるかさんと連携協定を締結している『志免町のこども支援及び学習支援』の活動から主体として動き始め、賛同者を募集する活動を開始する。
今回の決断については、12月に行う『大交流会』の席で、会員諸氏に対し、丁寧にお話をさせて頂き、皆さまからの理解を頂きたいと考えている。
2025年まで1年と3ヶ月。
2007年に地域包括ケアシステムの話を初めて聴き、あれだけ時間があったがもう寸前のところまで来ている。1人でも多くの人が幸せだと感じて頂ける社会つくりの一翼として、持てるエネルギーを注ぐつもりだ。(事務局 鷹尾)