泊まれる部屋がないですか?

 人口減少社会のなか、老若男女、元氣な方は皆で働こう!という社会となる。その中で、2000年に、介護は社会で行おう!という考えのもと介護保険が始まった。

2025年。団塊の世代が75歳以上になる。都市部では、いよいよこれからが大変だ。どれ位の準備ができているか.. 住民力が問われている。

ここのところ連日と言ってもいいくらい、『泊まれる部屋がないですか?』という連絡を頂く。施設がどこも満室になるから自宅で介護をする時代が来る。考え方を変えて準備をしておきましょう。と平成の時代からお話をさせて頂いていた方々だ。

 昨日、『お話を聴いていて良かった。話の内容が頭の片隅にあったのでチャンスを掴むことができました』という報告を頂いた。

90歳になった母親が、介助から介護に移行していくのではないか?という予兆を感じたそうだ。兄弟と話し合い、今の内からお母さんが生活できる場所を探し、お試し入居を続け、最終的には入居できるようにしようとと決め、担当のケアマネさんに相談をされた。

しかし、どこも満室でなかなか部屋を確保できない状況を知る。

あの人が言っていたことが現実になっている。そう感じたそうだ。

その時、ケアマネさんから1つの部屋情報を頂いた。

『ありがたい』

すぐさま見学に行き、申し込みをして部屋を確保する。

奇跡的のも、お母さんもそのホームや部屋を氣に入り、なかで働く人とのコミュニケーションも良く取れている状況だ。

『あの時はなしを聴いていなかったらチャンスを掴むことができませんでした。ありがとうございます。』という内容だった。

今後は、ますますこの状況が続くと予想される。

事務局としては、団塊ジュニア世代に、この準備が出来ているか? この心構えができているか? 心配している。

 介護を社会で行う。

この準備が出来ているか?

NPO法人志免地域支え合い互助基金としては、社会の一員として貢献していきます。

(事務局 鷹尾)