実話

 海の日の昨日、涙が溢れ出る話を伺った。私にこの様な話をして下さったAさんに感謝をさせて頂きたい。

 とある病になったAさん。手術をし何とか命を繋ぐことができた。それからはリハビリ日々が続く。

自分の氣持ちや意思を伝えたい。しかし声がでない。なかなか伝えることができない。元氣な時はあんなにも簡単に伝えることができていたのに..

その悔しい想いは次第に周囲の人にあたり散らかすことになっていった。

『こんなことをしていたら嫌われるな』その意識があるなかリハビリに行くと、周囲が自分を避けていることを感じる。『やっぱり俺は嫌われているんだ..』何とも虚しい氣持ちになった。

その時である。

リハビリのWさんが声をかけてくれる。『Aさん、私とお話をしませんか?』

Aさんは驚いた。『こんな俺と話なんかできないじゃないか。あんた、俺と話をしたら仲間外れにされるよ。』そんな想いがこみ上げる。しかしWさんは笑顔で続けた。『Aさん、私、今日は時間が沢山あるから氣にしないでください』そう言ってゆっくりお話ができる場所に移動をしてくれた。

『どうせギブアップするんだろう』Aさんはそう想いながらWさんとの会話に望んだ。

笑顔でゆっくり話を聴いてくださるWさん。『あれ.. この人は他の人とは違うかもしれない』Aさんは段々とそう思い始めた。

ある日の事である。

『Aさん、おはようございます』と病室にお茶等のお世話をしてくれる方が入ってきた。【おはようございます】確かに声が出た。やったーーー(^^)/ やったーーーー(^^)/

この喜びをWさんに真っ先に伝えたかった。

 昨日、Aさんは『私にとってWさんは恩人です。Wさんがいなければ今の私はいません』と涙ながらに語ってくれた。『この感謝の想いを、ぜひ一番偉い方に伝えたい』そう仰ってくれた。

『癒し癒される』『支え支えられる』

人は人により前を向いて生きることができる。

この素晴らしい実話を聞かせて頂いた。

お陰で、NPO法人志免地域支え合い互助基金の活動を行い続けるエネルギーを頂く事ができた。

 さあ、今日から頑張っている中学生新聞部員の為にもアンケート活動をがんばるぞーーー!!