2021年の2月。当時、志免東中学校教頭先生であった仲村先生に「中学生の皆さんが助け合うや支え合うについてどのような考えを持っているのか知りたいのです。もし可能であれば、中学生の方との座談会をお願いできませんか?」とお願いしました。そして、卒業間近な3年生の女学生5人との座談会を催して頂いたのです。
座談会の中で、学校内における同じ中学生同士の間では支え合いや助け合いを積極的に行っていることがよくわかりました。しかし地域社会に出て多世代となるとそれがなかなか出来ないことがわかってきました。これは、地域社会での情報共有や繋がり等々の、コミュニケーションが不足しているからではないか?と推察しました。
そこで、事務局で制作をしていた「支え合い新聞」をリニューアルし、中学生視点で観て、多世代で制作し、中学校を地域の情報発信基地として活用する「地域の支え合い新聞部」創設構想を学校側にお話ししますと賛意を頂き、2021年の6月に発足する運びになりました。
この時点で中学2年の女学生さんが2人参加をして下さいました。
最初に、当時、西日本新聞社に所属をしていました藪顧問から新聞の作り方を学びます。そして、西日本工業大学デザイン学部の濱地顧問からデザインについて学びます。この頃は、1年生部員3人は入部して下さり5人となりました。
その学びを活かし、どんな新聞にするか?名前はどうするか?等々の会議を1ヶ月に1度の1時間、手際よく行いながら進めて行きます。その陰には、志免中学校の辻先生を含め、志免中学校の多くの先生方の尽力がありました。
シメサイの芸人さん、ボランティアの皆さん、世利町長、丸山議長を取材させて頂き、後は、中学生vs高齢者のコミュニケーションに関する討論会だけだな.. と思っていた矢先にコロナの波が押し寄せてきます。
2022年7月。ようやく再開。その時、部員が10名になっています。新1年生が4名入部をしてくれていました(^^)/
ここから残るテーマである討論会を実施。何と、コミュニケーションに関する考え方は中学生も高齢者も同じ。しかし大きな違いが1つありました。それは、中学生➡高齢者とコミュニケーションをしたいですか?高齢者➡中学生とコミュニケーションを取りたいですか?の質問をした際に訪れます。
中学生は、コミュニケーションを行いたいです(^^)/ 高齢者は、自信がありません。というお返事でした。その背景には、SNS及びスマホの使い方が苦手であり、それが出来ないと中学生に馬鹿にされるのではないか?という恐れがあったように感じます。人は不完全な生き物ですから出来ないことを出来ないから教えてと言えると、互いに敬意をもってコミュニケーションが図れ、地域で多世代の交流が生まれるのだろうと思うのですが.. ここがはがゆい..
全ページの内容が埋まったところで、各パートを誰が制作するかの担当割を行い、それが出来上がります。そしてプレゼン会。各パートをなぜこのデザインにし、この表現にしたのか.. 等々とプレゼンしてくれました。その堂々とした説明と考え方に大人の皆さんはビックリします。一様に、自分の中学時代と比較し、中学生の皆さんに敬意を表すのでした。
このみんなが、これからの町内会や町の活動に積極的に参加をし、SNSを使った広報や若い人達が町づくりを行う事に積極的に参加をしてくれるにはどうしたら良いか?の企画等を担当して頂ければ、今よりもっともっと楽しい町へと進化発展すると確信したところです。
今後は、もっともっと街中を駆け巡り、中学校が地域の情報発信基地になることを目指して、新聞つくりを行っていきたいと考えています。
どうぞ、よろしくお願い致します。
事務局 鷹尾